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草津栗東医師会 医学クイズです。

医学クイズ 〜知識の泉〜medical info

informationQ.39


(正解)(1)

(1)× Hoehn-Yahr重症度分類(修正版)での1.5度は「一側性パーキンソニズム、および体幹障害」です。問題にある「両側性パーキンソニズムだが平衡障害なし」は2度に該当します。
(2)〇 うつ症状は約40%に見られ、うつ症状や便秘がパーキンソン病に先行することもよくあります。また、約30%に認知症が見られます。
(3)〇 筋強剛や安静時振戦は、通常の場合、一側から非対称性に発症し、年齢と共に進行するようです。
(4)〇 MIBG(メタヨードベンジルグアニジン:3(meta)-iodobenzylguanidine)は交感神経終末でノルアドレナリンと同様の摂取・貯蔵・放出が行われる物質で、これを用いた心筋シンチグラフィは心臓を支配している交感神経の状態を知るための検査です。パーキンソン病患者の約90%で病初期からMIBGの集積が低下すると言われています。
(5)〇 脳深部刺激療法(DBS:deep brain stimulation)は、薬物療法で改善が望めないような例に用いられるもので、視床下核や淡蒼球などに電極を留置し、刺激装置から連続的に電流を流して刺激を加えることで神経細胞が興奮しないようにして振戦を抑制するものです。適切な治療を行えば通常の生活が可能な程度にまで病状が改善します 。