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○○町の○○○科クリニック。草津栗東医師会 医学クイズです。

医学クイズ 〜知識の泉〜medical info

informationQ.17


(正解)(4) (5)

@〇 花粉症の患者数は年々増加しているとされており、現在は4〜5人に1人が花粉症と考えられています。
A〇 生えている植物は地域差があるので、花粉症にも地域差が生じます。北海道はスギよりシラカバの花粉症の人が多く、沖縄では花粉の量が少ないため、花粉症の人も少ないようです。
B〇 花粉症などのアレルギー症状をもつ人は、そうでない場合と比べて、大腸癌や膵臓癌、食道癌、胃癌、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという研究報告(Allergies: Their Role in Cancer Prevention:Paul W. Sherman, Erica Holland, Janet Shellman Sherman The Quarterly Review of Biology, Vol. 83, No. 4 (December 2008), pp. 339-362)があります。花粉症などのアレルギー症状をもつ人は免疫が過剰に反応しているわけですが、その反面、免疫システムの監視機能が強化されており、癌の発症を防ぐ効果を高めているのではないかと考えられています。ただ、この報告では、全ての癌のリスクを減らすわけではなく、例えば肺癌や乳癌などはリスクの低下が見られないとのことです。
C× コンタクトレンズをしている人は、レンズの刺激によりアレルギー性結膜炎が悪化させることがありますので、眼鏡の方が良いでしょう。眼鏡をかけた場合、目に入る花粉量は1/3まで減少し、防御カバー付きのゴーグル型眼鏡では1/15にまで抑えられるといいます。
D× かつて花粉症は子供に少ないとされていましたが、近年では、発症年齢が徐々に低年齢化しており、特に14歳以下の患者数が大幅に増えているようです。