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○○町の○○○科クリニック。草津栗東医師会 医学クイズです。

医学クイズ 〜知識の泉〜medical info

informationQ.12


(正解)(1) (4)

(1)〇 エボラウイルスには、フィロウイルス科で、クウェバウイルス(Cuevavirus)属、マールブルグウイルス属(Marburgvirus)、エボラウイルス(Ebolavirus)属の3種類があり、エボラウイルス属は、ザイール、ブンディブギョ、スーダン、レストン、タイフォレストの5型が知られています。WHOの「リスクグループ4」に指定されており、バイオセーフティーレベルは最高度の4が要求されています。
(2)× 1976年、スーダンのンザラとコンゴ民主共和国のヤンブクの2か所でほぼ同時期に初めて発生しました。コンゴで発生したものはエボラ川の近くの村で発生したため、これにちなんで命名されました。
(3)× エボラウイルスは、オオコウモリ科の「フルーツコウモリ」が自然宿主と考えられています。チンパンジーやゴリラ、オオコウモリ、レイヨウ、ヤマアラシなどの熱帯雨林で暮らす動物でエボラウイルスに感染しているものの血液や臓器、体液などと濃厚に接触することで感染します。感染した人の血液や体液で汚染された物と直接接触することで人から人へと感染が拡大します。
(4)〇 
(5)×  潜伏期間は2日から21日で、症状が発現するまで感染者は感染力をもたないとされています。最初の症状はインフルエンザ様で、突然に襲われる発熱を伴う倦怠感、筋肉痛、咽頭痛です。続いて嘔吐、下痢、発疹などがみられ、しばしば内出血と外出血(歯肉出血や血性便)がみられますが、その症状からマラリアや腸チフスなどと鑑別することは困難と言えそうです。